精神的なアンバランス

交感神経が刺激されると、皮膚からはエネルギーが発散されて身体の活動が活発になり、発汗の促進、立毛筋の収縮、血管の収縮などが起こり、副交感神経が刺激されると、この反対の状態になってエネルギーが蓄積されるようになり、身体の修復や疲労の回復がもたらされます。
 
イライラや心配事が多いと、ストレスにより皮脂腺のはたらきが活発になり、皮脂の分泌が増加したり、自律神経が正常に作用しなくなったりしてきます。すると、ストレスに対抗するためにカテコラミンという物質が分泌され、血管が収縮しやすくなります。
 
また交感神経の緊張から胃腸障害を起こすようになり、栄養の不足などから脱毛が多くなってきます。このような自律神経のアンバランスが引き金となって起こった症状を「自律神経失調症」と呼びます。
 
とくに「円形脱毛症」などは、病因としては自己免疫説が有力ですが、精神的因子の関与による自律神経機能の異常も発症の一因と考えられています。ですから皮膚科だけでなく、神経科や心療内科などを受信して見ることが必要になる場合もあります。
 
歯の噛み合わせの異常が原因の自律神経失調でも脱毛が起こることが、動物実験から報告されています。そこで歯科で噛み合わをチェックしてもらうことが必要になる場合もあります。

http://kanglong99.com/category20/envtry3.htm